「農民」記事データベース20071119-805-15

原発事故救援コンサートを精力的に開いている

好きな音楽をつうじて
チェルノブイリを伝えたい

ウクライナ出身 ナターシャ・グジーさん


パンドゥーラの可憐な響きと透明な美しい歌声で魅了

ナターシャ・グジーさん 新聞「農民」を印刷しているあかつき印刷は、十月二十三日、東京都内のホテルで創立六〇周年祝賀会を開きました。あかつき印刷は、五百にもおよぶ民主団体などの機関紙誌を印刷していますが、農民連をはじめ各界から約四百三十人が参加して、あかつき印刷に敬意と感謝を述べました。

 当日は、ウクライナ出身の歌手で、チェルノブイリ原発事故救援コンサートを精力的に開いているナターシャ・グジーさんが、“パンドゥーラ”の弾き語りでウクライナ民謡や日本語で「見上げてごらん夜の星を」など日本の曲を歌いました。その透明で美しい歌声とパンドゥーラの可憐(かれん)な響きが、参加者を魅了しました。

 ナターシャさんは、二十一年前にチェルノブイリ原発事故が起こった時、約三・五キロ離れたプリピャチという村に家族と住んでいて被ばくしました。その時、六歳でした。その後、キエフに避難して八歳から音楽学校で学び、チェルノブイリ原発事故で被災した少年少女を中心に、踊ったり歌ったり楽器を演奏して「元気になりましょう」との思いで結成された民族音楽団「チェルボナ・カリーナ」(赤いカリーナ)で活躍。

 日本での音楽活動は八年前、チェルノブイリ子ども基金との協力で始まりました。

 日本語で書いたCD付本を出版

ふるさと〜伝えたい想い 最近、チェルノブイリ原発事故の体験や日本での音楽活動などを、自ら日本語で書いたCD付き(五曲入り)の本「ふるさと〜伝えたい想い」を出版しました。

 ナターシャさんは「悲しみを乗りこえて生きていく勇気や希望を聴く人のこころに伝えたいという思いで歌っています。自分のためだけでなく、好きな音楽がほかの人の役に立つことができれば」と語っています。

▼本の問い合わせは、オフィス ジルカ TEL03(3692)9751まで。

(新聞「農民」2007.11.19付)
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2007年11月

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