環境・食材・平和などテーマに
アースデイ東京2008
地球環境にやさしい食材で
安心・安全な色をアピール
9条パン、9LOVEも平和訴え
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土と平和の祭典・種まきライブ
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地球のことを考えて行動する日、アースデイ東京2008が四月十九、二十の両日、東京都渋谷区の代々木公園で開かれ、二日間で十二万五千人が集いました。環境、食、平和などのテーマで個人や団体が出展し、コンサート、トークなどの催しも行われました。
フード・アクションをテーマにした店では、地産地消で旬の食材を使った料理、遺伝子組み換えでないメニュー、環境に優しく安全・安心な食を提供。関東エリアの農家が集い、化学肥料・農薬の使用を極力抑えた農産物が店頭に並び、生産者と消費者とが交流しました。
9の形をした9条パンで憲法九条をアピールしたのは、伊藤幸男さん(東京都大田区のパン屋「ポルカドット」)と高木みのりさん(東京都町田市のパン屋「リトル・トリー」)。伊藤さんは「小麦の高騰でパン作りはたいへんですが、消費者と産直でつながり、平和を訴えることが大事です」と語りました。
憲法九条をくらしとのかかわりで考え、息を吹き込もうという若者たちのグループ、9LOVE(クラブ)は、五月四、五、六日に行われる9条世界会議への参加を訴えていました。
国産大豆を栽培し、加工まで実践する「大豆レボリューション」に取り組むグループ、特定非営利活動法人「トージバ」は地大豆のよさを紹介。理事の神澤則生さんは、環境保護を訴える最大のイベントを楽しみ、「自分で種をまく・自炊する・近くで採れた野菜を選ぶ・農家と友達になる」などを実践しながらスタンプを集める「フード・ハート・スタンプラリー」への参加を呼びかけていました。
「豚の飼料代が一年で三割も高騰しました。地球環境にも配慮した食材で、消費者の理解も得ながら、生産者が再生産できるものをめざしています」と話すのは、「湘南ぴゅあ」の恩蔵敏男取締役営業部長。非遺伝子組み換え飼料で育て、無添加のハム、ソーセージをアピールしていました。
(新聞「農民」2008.5.5・12付)
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