「農民」記事データベース20080901-842-07

元気な風を吹かせたい

米屋さん5店集まって「かかしの会」

大阪・枚方市

関連/全身びしょぬれでサツマイモの草取り


スーパーに負けられない
“こだわり米”を共同購入
農家とじっくり話し合い

 枚方(ひらかた)市の米屋さん五店舗が集まって、「元気な風を吹かせたい」と昨年「かかしの会」を結成しました。この会の代表は、大阪府米穀小売商業組合(大米商)枚方支部長で丸天米穀酒販の山中茂晃さん(56)。「一つの店舗ではできないことでも、集まれば大きな力になる」と結成の思いを話します。

 はじめに取り組んだのが、熊本・JA鹿本の「サンゴ栽培米」の共同購入。これは、沖縄・与那国原産の化石サンゴを粉末にして土壌改良し、ミネラルいっぱいの“こだわり米”です。取り扱う前には、現地に行って田植えを見学したり、生産農家とじっくり話し合いました。そして、米づくりにかける農家の気持ちを知り、「かかしの会」として取り扱うことを決めました。

 「スーパーに負けるわけにはいかない」というのは、「かかしの会」会員で丸米糧穀の田中政次さん(49)。田中さんの店舗の周辺には、スーパーやドラッグストアが乱立。最近まで百円ショップも米を販売していました。夕方、近所のご夫婦やおばあさん、お母さんに頼まれてきただんなさんが、次々に来店。そのたびに「このお米やったら、まちがいないですよ」と、おまけシールと情報満載の「こめやつうしん」を買い物袋に入れていました。

 山中さんも田中さんも「生産者と話ができる機会はめったにない。農民連さんとの交流会を毎年楽しみにしています」と、八月三日の「米屋さんと生産者をつなぐ交流会」にも参加。「農民連のみなさんは元気がいいねえ。米屋も負けておられませんわ」と話していました。「共同購入だけでなく、もっといろいろな活動に取り組まないと、元気な風は吹かせません」。また何か、ヒントをつかんだようでした。

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丸米糧穀の田中政次さん
丸天米穀酒販の山中茂晃さん


全身びしょぬれで
サツマイモの草取り

埼玉・春日部楽農倶楽部

画像 滴り落ちる汗、全身びしょぬ れ――埼玉・春日部楽農倶楽部は七月二十一日、炎天下でサツマイモの草取りと蔓(つた)かえしをしました。

 会長の高橋晃さんから、草取りや蔓かえしのやり方の指導を受けながら作業を開始。暑くならないうちに作業を終えようと予定していましたが、参加者が二人だけだったので昼までかかってしまいました。水分を補給しながら作業をしましたが、暑さには勝てません。何度か休息をとりながらやっと終えることができました。

 秋の収穫には、“芋ほりをしたい”という問い合わせもあります。おいしいサツマイモを実らせ、喜んでもらえるようにと暑さに負けず農作業をしています。

(埼玉・春日部楽農倶楽部 西村正昭)

(新聞「農民」2008.9.1付)
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2008年9月

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