またまた農相に事務所費疑惑
太田大臣は真相明らかにせよ
秘書宅を事務所
活動実態なし
七月の福田内閣改造で農水大臣に就任した太田誠一氏。一週間後にはテレビ番組で食の安全対策に関連して「消費者がやかましいから徹底していく」などと発言。これは、果
たすべき自らの責任を棚上げし、消費者を敵視するものです。太田農相は、ただちに謝罪し発言を撤回すべきなのに言い訳ばかりです。
この太田氏が、今度は活動実態のない秘書の事務所に多額の経費を計上していたことが発覚。あらたな事務所費疑惑が持ち上がっています。
この疑惑は、政治団体「太田誠一代議士を育てる会」が二〇〇五年と〇六年に、秘書の自宅(東京・目黒区)を事務所として届け、二年間で二千三百四十五万円を人件費や経費などに計上していたもの。その後、二〇〇〇年から〇二年にも同じように約二千四百八十三万円を計上していたり、地元事務所にも不透明な点があることがわかりました。この事務所は、家賃が払われておらず、事務所としてのスペースもなく、専任の職員もいないというまったく実態のないもの。太田氏は領収証などを示して釈明していますが、疑惑は深まるばかりです。
これは、多額の光熱費を計上して追及され自殺した元農相の松岡氏や、実家を事務所にして辞任に追い込まれた元農相の赤城氏と同罪です。太田氏は「問題はまったくない」と居直っていますが、これでは大臣失格です。また、福田首相の任命責任も問われます。
太田氏の地元、福岡県農民連の西島克巳さんは「どうしてこうも農水大臣に悪いヤツが相次ぐのか。こうした人たちに安心して農政など到底まかせられない」と、怒りの声をあげています。
(新聞「農民」2008.9.8付)
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