「農民」記事データベース20081027-850-06

農のこころ

丸山美沙夫


 移りゆく世に豆稲架の二つ三つ

            池田 光子

 句集『豆稲架』から。この句集名ともなっている一句である。刈り取った稲束を掛けて日干しする稲架は時代とともに近年少なくなった。現在では機械による乾燥が多くなっている。この句は「豆稲架」と詠んでいるから、山村の小さな稲架を感じさせる。風情があり、日干しの米の旨みにこだわる農の反骨もそこに。

(新聞「農民」2008.10.27付)
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2008年10月

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