旬の味
ミニマムアクセス米からカビ毒のアフラトキシンが検出され、その一部が消費者の口に入った可能性を否定できない。政府は必要もないのにミニマムアクセス米を大量に買い入れ、国民はアフラトキシンの脅威にさらされている▼戦後食糧難の中で、外米が大量に輸入された時もカビ毒による黄変米事件が起きた。高温多湿のアジアから輸入された米を黄変させるカビ毒とがん多発地帯の関連が疑われ、厚生省の研究班が発がん性を確認した。アフラトキシンを少量長期間摂取した場合の強力な発がん性が恐ろしい。しかも250℃以上でないと壊れないほどの耐熱性だ。ご飯を炊く100℃では壊れず、体内に入り遺伝子を傷つけがんを誘発する恐れがある▼国産の農産物であれば、アフラトキシンに汚染される危険がないことが明らかになっている。WTO協定発足以来、十数年にわたってミニマムアクセス米の多くが加工食品や家畜の飼料となってきたが、安全性の面からもこれ以上輸入を続けるべきではない。 (昌)
(新聞「農民」2009.1.26付)
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[2009年1月]
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