「農民」記事データベース20100308-915-02

岩手県農民連女性部が総会と加工交流会

“産直”が生きがいの場に
元気な活動の報告相次ぐ

関連/ハイチ国民との連帯のために


 岩手県連女性部の総会と加工交流会が、2月20、21の両日、奥州市胆沢区で開かれました。

 初めに久保田みき子部長が先日行われた全国女性部総会について、「9条花壇」を会場に作ったり、岩手女性部の活動を展示したりしたことなどを報告しました。

 討論では、「東北ブロックの交流会に参加して、青森のリンゴ農家の厳しさに驚いた。本当になんとかせねばと思った」「県の母親大会の要請行動に参加して、貧困と格差の是正を訴えた」「農業の実情を訴えるポスターが、全国女性部総会や日本母親大会で大活躍している」「夫とナタネを70キロも収穫して油を搾り、周りに広めている」など、元気な活動報告が相次ぎました。

 「日曜産直で、80代ががんばっている」「産直でまず集まって、お茶っこを飲む。産直が高齢の生産者の生きがいの場になっている」など、産直に取り組んでいる発言もありました。

 もち寄り料理で楽しい夕食交流

 今年92歳と83歳になる先輩の指導を受けた編み物講習会に続いて、手打ちそばの実習に挑戦しました。そばは県北産を使用。麺棒(めんぼう)で伸ばしたり、切ったり、“見る”と“やる”では大違い。難しかったのですが、とても楽しいそば打ちになりました。そばは、まず冷たいザルそばで、続いて天ぷらで、と参加者の40品目の持ち寄り料理と一緒にいただき、豊かな夕食となりました。

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先生の手ほどきで楽しくそば打ち体験

 その後は恒例の「夜なべ」。今年は中国の気功の一つ「香功(シャンゴン)」を体験しました。音楽に合わせて体を動かし、体が軽くなったところで、アコーディオンの伴奏でなつかしい歌を心ゆくまで歌いました。

 翌日はミニ産直市やフリーマーケットを開催。編み物の残りをしながら、今年の活動について要望を出しあいました。

(岩手県農民連 久保田みき子)


ハイチ国民との連帯のために

農民連青年部総会で「特別決議」

引き続き「地震救援募金」を

 農民連青年部は2月14日の総会で、特別決議「ハイチ国民との連帯のために」をあげました。その要旨を紹介します。

 今回の災害は、単に地震という自然災害だけではありません。世界で初めての黒人国家であり、ラテンアメリカ初の独立国家であるハイチは、これまでアメリカなどの大国による経済的、政治的干渉に苦しんできました。また、外資企業がハイチの経済を支配し、人々は農村から都市部へと移住し、1日の最低賃金は1・5ドル(時給15円ほど)という低賃金労働を強いられています。

 同時に、これまで国営の製粉工場やセメント工場などが民営化され、アメリカなど海外企業に売り渡されました。外国から大量の小麦や米、食糧がダンピング輸入され、ハイチの農業を破壊し、食糧の輸入大国となってしまいました。2008年に世界をおそった食糧危機で、飢餓に苦しむハイチ国民が泥クッキーを食べ、飢えをしのぐという恐しい惨劇の裏には、企業の利益を優先する新自由主義政策があります。

 地震後、ハイチ国民の暴徒化を理由に、国連部隊やアメリカ軍をはじめ日本の自衛隊を含む軍隊がハイチに派遣されています。私たちは、これら救援活動の軍事化に反対します。いまハイチに必要なものは軍隊ではなく、食糧、水、医療器具、そして人道的支援であり、ハイチが政治的、経済的に自立するための抜本的な再建のための支援です。

 私たちは、食糧主権の確立を基盤としたハイチの再建を求めます。そのために、ハイチ国民と日本の国内外の仲間たちとの連帯のもと、新自由主義に対抗するたたかいの継続を決意します。そして、ハイチ国民との国際連帯と支援のために募金を呼びかけます。

〈送金先〉ゆうちょ銀行総合口座 10030―61671711 農民連災害対策本部

(新聞「農民」2010.3.8付)
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2010年3月

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