全員参加で畑まわり講習会 
だだちゃ豆作りを学び合う
山形・庄内産直センター枝豆部会
  
 山形・庄内産直センター枝豆部会は、「良いものをみんなでいっぱい作ろう」と、毎年4回の畑まわり講習会を全員参加で開催しています。今年は、6月10日に第1回目の畑まわりが行われ、7月8日で3回目が終了しました。 
  情報交換を行いながら
 「だだちゃ豆」は、江戸時代から守り継がれてきた山形・鶴岡市のごく一部でしか栽培されない貴重な枝豆。今年は春先の低温の影響がだだちゃ豆にどのように出てくるかと心配で、生産者全員が真剣に講習会に参加しています。低温の影響で生育は遅れましたが、その後の天候回復で生育も持ち直し、収量は昨年並みに見込めるまで回復してきました。
 生産者は、長年だだちゃ豆栽培を手がけ“先生”と慕われている伊藤博志さんのアドバイスをしっかり聞きながら、「こうすると良くなった」「あれはダメだった」とか、「今年はいつもより花が咲くのが遅い」「早い」とか、「花が多い」「少ない」など情報交換を行いながら、できる限り生産者全員の畑をまわるようにしています。そして、生産者がお互いの畑をチェックし、良いところをまねしたり、改善するところは改善したり、今後の管理方法を勉強し合い、お互いに品質の向上と収量の確保につなげるために努力しています。生産者からは「毎年毎年1年生だな」「同じ事をしてても毎年違うもんだな」などの感想が出され、だだちゃ豆作りの奥の深さを実感しています。 
 
  
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    | 6月24日、2回目の畑まわり講習会「低温で心配したが、だいぶ回復してきたの〜」 | 
   
  今年もおいしさ全国に
 「毎年、試行錯誤をしながらだだちゃ豆を作っているんだな」というのが、畑を見ると手に取るようにわかります。生産者は「手をかければかけるほど、いいだだちゃ豆になる」と言っています。毎日、畑に行ってだだちゃ豆の様子を見ているという生産者も多数います。
 もうすぐ収穫時期です。これから1カ月、毎朝暗いうちからの収穫作業が9月上旬まで続きます。今年も、おいしいだだちゃ豆を全国のみなさんにお届けできるよう、最後のがんばり時です。
         (庄内産直センター榎本直樹) 
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 なお、だだちゃ豆の注文は、庄内産直センター電話0235(33)1511まで(注文締め切りは8月20日)。 
         (新聞「農民」2010.8.2付) 
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