「農民」記事データベース20100913-940-04

農のこころ

丸山美沙夫


 案山子(かかし)には声を怺(こら)ふる力あり

                    吉本伊智朗

 俳誌『斧』から。そちこちに案山子の姿が見え出すと、稔りの秋の風情が一段と感じられる。古くは獣肉などを焼いて田畑に刺し、その臭いをかがせて鳥獣を退散させた「嗅がし」が、転じて「案山子」の名が生まれたようだ。今では人形の姿をもって役割を果たしているが、農の思いや農政を突いた表情や文字も見られる。

(新聞「農民」2010.9.13付)
ライン

2010年9月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2010, 農民運動全国連合会