農家も私も元気になるヨ!!加工すれば何でも売り物に
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手際良くのし餅を作る香取さん。「まんげつ餅」というこだわりの品種を使っています |
今作っている加工品は、年間で50種類くらい。農閑期に仕込むみそと糀(こうじ)を使った加工品(みそ漬け、糀漬け、焼肉のたれ、甘酒など)と、自家産の米を使ったおかきなどの米菓、草餅やのし餅などのほか、昔ながらの梅干しや漬物などです。
でもそれだけではありません。近所の野菜農家から大量に出る曲がったキュウリは1本100円の漬物に、虫食いピーマンも刻んでピリ辛の南蛮こうじに変身させられます。「今までは捨てていたような規格に合わないものでも、加工すれば何でも売り物になるでしょ。どう加工すれば売れるか考えるの、楽しいわよぉ」と笑顔の香取さん。
こだわりは二つあります。一つは、自家産か近所の農家が作った農産物を原料にすること。もう一つが、自分のペースで、楽しみながらやること。「農家だからこそできる本物の加工品を消費者に届けたい」と香取さんは言います。
売り先は、毎週土・日に開かれる市内の朝市や、市役所などから紹介されたイベントのほか、松戸市の団地で開かれる直売市などでの直売、さらに今年3月からは近くに新設された道の駅「水の郷さわら」にも納品しています。
道の駅では、生産者と品物がバーコードで管理されており、1日3回、何が何点売れたかが生産者の携帯電話にメールで送信されてきます。「このメールを見るのが楽しくて」と顔をほころばせる香取さん。「かき餅とか調味料とか日持ちの良いものをうまく取り混ぜて、常時10種類くらい店頭に並べておけば、たとえ1点ずつしか売れなくても1点あたりの利益が100円とすれば、月3万円になるでしょ。女性はパートに出ても、これだけ稼ぐの大変だもの」と言います。
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地元産の農産物や加工品が豊富に並ぶ「水の郷さわら」は大盛況。休日は売れ具合を見ながら、朝とお昼の2回、商品を補充します |
※【訂正】 9月27日号にて、以下の訂正がありました。
9月20日付「加工すれば何でも売り物に」の記事で、香取芳乃さんは香取美乃さんの誤りでした。おわびして訂正します。
2010年10月4日、訂正しました。
[2010年9月]
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