旬の味
野山に白い雪が降る季節になった。この1年を振り返って、異常な気象は別にしても、政治を含めた社会現象は、歴史の転換期の様相がより顕在化した年だった▼沖縄の基地移転問題に始まり、TPP参加で暮れる民主党政権に、国民はみな幻滅を感じ、支持率は急落している。それは、これまでのアメリカ追随と大企業本位の政治と、国民の政治に対する要求の乖離(かいり)が、限界点に達しているからである。彼らは体制維持のために、さまざまな手練手管を弄(ろう)するだろうが、要は国のあり方の基本的な問題なのである▼それにしても、4億円を超す金を1個人からの寄付金として立候補者にばらまいて当選させ、多数の“チルドレン”と呼ばれる国会議員を擁する民主党は空恐ろしい。その数をたよりに、TPP参加を決められたのではたまったものではない▼年明け早々にも、TPP参加を争点にした解散・総選挙を望みたいものだ。われわれ農民は、TPP問題を転換の「冬の陣」として歴史の歯車を前に推し進めたい。 (前)
(新聞「農民」2010.12.20付)
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[2010年12月]
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