「農民」記事データベース20110704-979-08

浜通り農民連の会員へ
関東ブロックの野菜

新聞「農民」も一緒に


会員どうし温かい会話 “元気の源だ”

 福島・浜通り農民連は6月11日、相馬市と南相馬市の3カ所で、農民連関東ブロックから送られた野菜を会員に配布しました。

 配布場所のひとつ、相馬市の新沼公会堂には、案内のはがきを持って近在の会員が、続々と軽トラや自転車で駆けつけてきます。農民連の事務局長の中井信也さんや横山真由美さん、米本操さんが58人分の野菜(きゅうり、なす、かぼちゃなど)を仕分けし、一人ひとりに新聞「農民」とともに手渡しました。

 震災後、会員どうしが話をするのははじめてとあって、「元気でしたか」「しばらくぶりです」「いま、どうしてますか」「なによりです」など、お互い元気な様子にほっとしていました。

 近くに住む阿部賢仁(けんじ)さんは「野菜はありがてぇ。農家なのに原発災害で作った野菜が食べられない。これから作っても食べられるのか、売り物になるのか心配だ。じゃがいものタネを植えないで食べているなんて、まったくなさけない話だよ」と話していました。また太田京子さんは、野菜の入ったダンボールを大事そうにかかえ、「もうさつまいもやかぼちゃが出てるの。本当に助かります。農民連の仲間に感謝です。関東のみなさんによろしくお伝え下さい」と、声を弾ませていました。

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野菜をうけとる阿部賢仁さん(左)

 中井さんは「震災から3カ月、ようやく会員どうしが声をかけあい、顔を見ることができるようになった。何よりもこれが元気の源です」と、今後もこうした取り組みを続けていくことにしています。

(新聞「農民」2011.7.4付)
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2011年7月

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