宮城県災対連
東松島市矢本へ
支援物資をくばって
炊き出し、相談会も
雪降り、寒さ厳しい朝
あったか“食”に大喜び
宮城県の民主団体・労働組合・農民連などでつくる災害対策連絡会は12月9日、約500世帯の被災者が暮らす東松島市矢本の仮設住宅で、「第9回物資配布&炊き出し&なんでも相談会」を開催しました。この地域は、宮城農民連では特に会員さんらの被害が大きかったところです。地元の矢本農民組合の方々が自ら炊き出し・支援活動の先頭に立ち、ふるさとネットワーク、山形庄内産直センター、日本販売農協連合会(日販連)から青森トキワ養鶏農協と本部事務局が参加し、全体のスタッフは100人を超えました。
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「アツアツの炊き出しにからだも心もあったまります」と仮設住宅の親子 |
宮城農民連は、全国各地の農民連の仲間から寄せられた米600キロと空知産直センターから届けられたジャガイモを小分けにして配布。保存が利く食品なので大変喜ばれ、予想以上に殺到し、並んでくれたすべての方々に配りきれなくなってしまいました。こちらが心苦しくなっていたところ、「また来てね!」と声をかけられました。県連事務局長の鈴木弥弘さんは、「なんでも相談会」で、被災で失った農業機械などの支払いで相談を受け応対しました。
炊き出しでは、庄内産直センターの「汁もち」、青森トキワ養鶏の「モツ煮」に配ぜん前から長蛇の列ができ、受け取った方々は「すごい大盛り!」「つきたてのおもち、おいしいね」と口々に喜んでいました。庄内産直センターと米の産直でつながっている横浜市の保育園の方々も応援に駆けつけ、用意した「汁もち」1000食と「モツ煮」300食はお昼前にはすべて配り切りました。この日の朝は、東北各地で雪が降り積もる大変な冷え込みだったこともあり、アツアツの炊き出しは大変喜ばれました。
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矢本農民組合のみなさんを囲んで |
この日の取り組みは事前に周知したこともあって、別の地域の仮設住宅から来た人もいました。大友昭子さんもその一人で、「震災で家財を失いましたが、みなさんと会うことができました。この絆(きずな)は何にもかえがたいです」と、声をかけてくれました。
(農民連ふるさとネットワーク 笠原尚)
(新聞「農民」2012.1.2付)
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