「農民」記事データベース20120123-1005-04

有機農家ら10人1600万円

群馬県農民連

関連/東電が年末に畜産農家へ5500万円


東電側 業者にしつような調査

 群馬県農民連の請求分ではこの間、ホウレン草やキノコ、有機栽培をしている農家など10人に対し1600万円余りが支払われました。

 しかし東電の地元担当者は、乾燥キノコの出荷契約をキャンセルされたという農家の損害賠償請求に対して、その業者に会い、資金繰りや取引内容などをまるで“恫喝(どうかつ)”するように長時間にわたって“尋問”するなどという、税務署の「反面調査」まがいのことまで行っています。その業者は「まるで警察の取り調べのようで、非常に不愉快だ」と話しています。キノコ農家は「業者と取引を再開したいと努力しているのに、どうなるのか。こんなことをしているから支払いが進まないんだ」と怒っています。


東電が年末に畜産農家へ5500万円

宮城県農民連
“廃棄処分なども全額補償を”

 宮城県農民連は昨年7月20日に、東電職員を県連事務所に呼んで説明会を開きましたが、その後、弁護士を講師にした学習会や「被害者の会」の結成などに取り組んできました。そして東電に対して、1回目の請求を昨年9月20日に11人で行い、その後1月10日までに5回にわたって、のべ72人が総額1億7000万円余の損害賠償請求を行いました。

 その結果、これまでに東電は、畜産農家15人に対して昨年7月8日から10月31日分として、12月28日までに総額5500万円余を支払いました。宮城県連の鈴木弥弘事務局長は「畜産農家に賠償金が支払われたが、7月8日以前の分も早急に支払うべきだ。また出荷が遅れて死亡したり、廃棄処分された牛についても全額補償すべきだ」と話しています。

 宮城県連では、2月7日に6回目の請求を行うことにしています。

(新聞「農民」2012.1.23付)
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2012年1月

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