農のこころ丸山美沙夫
白菜の御居処(おいど)丸きはよき郷ぞ 宮坂 静生 俳誌『岳』から。漬物や煮物、鍋物に欠かせない冬野菜の一つに白菜がある。この一句は白菜の形を面白く捉えて、その生産地を「よき郷ぞ」と浮かびあがらせている。でっちりとした白菜の尻のまろみから伝わってくる土地柄の息吹を感じさせる。作者の主張でもある「地(ち)の貌(ぼう)(地貌)を生かし」た名句と言えよう。
(新聞「農民」2012.2.13付)
|
[2012年2月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2012, 農民運動全国連合会