「農民」記事データベース20120723-1030-10

旬の味


 農民連ふるさとネットワークの夏季カタログをながめていたら、「これはなんだ!」と目に留まった。それが「しげじぃのスイカ」だ▼しげじぃとは、愛知県新城市で40年以上もスイカをつくり続けてきたスイカづくりの名人、安形茂さんのこと。豊川市の青果市場でナンバーワンの評価を受け、県知事から表彰を受けたほどの腕前だ▼しげじぃのスイカ作りは、寒い冬の時期の土作りから始まる。ミネラル分を大量に含んだ河川敷の草を土に混ぜ、米ぬかや魚粉、菜種カスを微生物で分解させた肥料で作る。その技と「おいしいスイカで喜んでもらいたい」という情熱を、孫の安形真さんら4人の青年が「しげじぃのスイカ」を復活させた▼しかも青年たちは、地域の活性化を目的に合同会社アグリホリックを立ち上げ、豊かな自然とあたたかな人たちを都会に紹介して、新城のファンを作っていこうと活動している▼「スイカがあるんだけど、みんなで食べない?」。しげじぃのスイカはとっても甘くておいしかった。

(あ)

(新聞「農民」2012.7.23付)
ライン

2012年7月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2012, 農民運動全国連合会