東電が“仕入先変えよ”と賠償拒む
人権侵害だ認められぬ
「いのちと暮らしを守る」を理念に、不必要な食品添加物や農薬を使用しない食品を消費者に届けている「なのはな生協」(千葉市稲毛区、1万1601人)は、7月23日までに東京電力千葉支店に対して、風評被害による損益や検査費用など総額4700万円余の損害賠償請求を行ってきました。3月29日には1870万円余りが賠償されましたが、残りの3660万余はいまだ賠償されていないばかりか、東電は6月14日、「支払うことはできない」と拒否してきました。 |
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ようやく署名を受けとった東電職員につめよる本多さん(左)と佐藤さん(中央奥) |
福島県二本松市から駆けつけた農民連会員の本多芳司さんと佐藤佐市さんは、「仕入先を変えればいいとはどういうことだ。われわれに死ねというのか。生協さんとわれわれ生産者は、長年にわたって信頼関係を築いてきた。それをやめろというのか」と怒りをぶちまけました。また、千葉や茨城、栃木の生産者も「とんでもない話だ。単に損害賠償が支払われるかどうかではない。われわれ生産者への人権侵害だ。謝罪させるまでたたかう」と突きつけました。
「なのはな生協」では、近く千葉地方裁判所に損害賠償を求める訴訟を起こす予定です。
日本婦人団体連合会などからの支援の訴えに続き、原告団による朗読劇が行われ、解雇の不当性と職場復帰の必要性を切々と訴えました。
客室乗務員原告団長の内田妙子さんは「大きな励ましを受け、控訴審では必ず勝利を」と述べ、乗員原告団長の山口宏弥さんは「不当解雇を許さない社会をつくろう」と呼びかけました。全労連の大黒作治議長が「たたかいの輪を一回りも、二回りも大きく」とさらなる支援を訴えました。
[2012年8月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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