「農民」記事データベース20120827-1034-12

豊年エビ

山本三七子(愛知県名古屋市)


たんぼに水が入って
代掻きを始めるころ
豊年エビが顔を出すんだよと
農民連、米農家のFさん

体長2、3センチの
透きとおった小さいエビだけど
いっちょまえの大きな顔をして
たんぼの中を動きまわっとる
田植えが終わると
いつの間にかおらんようになる

土がよく耕かされて肥沃な時
水の管理がうまくいった時
たくさん出てくる
エビも米づくりの
環境の大切さをよく知っているよ
豊年エビがたくさん出てくる時は
豊作になるという
言い伝えがある

日に焼けた
たくましい顔とはうらはらに
自然をいとおしみ
包みこむようなやさしい眼をしたFさん
安心、安全な食べ物は日本の大地から
農民連、米農家の
誇り高き面魂をその顔にみた

(新聞「農民」2012.8.27付)
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2012年8月

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