「農民」記事データベース20130204-1055-09

“農民連あってよかった”
未来をつくる大きな力に
(3/5)

農民連第20回定期大会の発言から

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農業に夢をもつ青年就農者を
支援し、農民連へ迎えよう

奈良県連副会長 森本 吉秀さん

 私の住む明日香村でも、高齢化の中で、この30年間に農業を継いだ青年はわずか3人でした。そこで奈良県連は、新規就農者への支援を行っています。3人の新規就農者がこの大会に代議員として参加しています。

 民主党政権は、青年就農者を育成しようと「青年就農給付金」制度を導入しました。奈良県では、この制度を60人が活用しています。若い人たちが農業に夢を持って入ってきています。県連ではこの人たちを対象に相談会を計画していますが、問題はこういう新規就農者を農民連に組織できるかどうかです。農民連は全力でこうした青年を支援し、仲間に迎えようではありませんか。

 3人の代議員を紹介します。

 明日香村で新規就農第1号の江良崇さん(38)は、猟友会の中心メンバーです。役場に80人の職員がいますが、イノシシを殺してさばける人は誰もいません。農業をしていてイノシシをさばける人は、彼しかいません。江良さんは、単に農業の担い手だけではなく、消防団や猟友会など地域を支える大事な若い力です。

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右から新規就農者の中村さん、江良さん、中元さんの3人を紹介する森本さん(左)

 中村彰宏さん(35)は、京都・平等院などの造園をしていましたが、子どものアトピーがきっかけで鳥の平飼いに転業して1年半。中村さんは大会に参加して「本来、国を支える基幹産業である農業が、アメリカの圧力や政府・財界の一部の人間に国政の足かせのようにいわれることに怒りを感じます。しかし、僕自身もそうですが、若者たちは農を、生産する喜びを求めています。この大会に参加されているような生産者の方々がおられることは、僕たち新規就農者にとって心強いことです。とても刺激になりました」と感想を述べています。

 中元梨愛(りえ)さん(26)は、高級イタリア料理店のシェフです。2年前からお父さんと多品目の野菜づくりに励んでいます。昨年の収穫祭では、中元さんの料理が大好評でした。

 中元さんは「父とふたり、どちらもド素人ですが、まわりのおじちゃんやおばちゃんたちに『こうやったらアカンよ』などと助言をいただきながらやっています。がんばります」と決意を述べました。

(新聞「農民」2013.2.4付)
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2013年2月

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