大学教員の会
アメリカ追随合意を告発
TPP事前協議 撤回求める
「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」は4月26日、国会内で記者会見を開き、TPP日米事前協議のアメリカ追随的合意を告発し、参加の撤回を求めました。
会見に出席したのは、「教員の会」から醍醐聰・東京大学名誉教授と大西広・慶應義塾大学教授。アジア太平洋資料センターの内田聖子事務局長が同席しました。
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会見する(左から)内田、醍醐、大西の各氏 |
はじめに醍醐教授が、会見に至る経緯を説明し、事前協議の内容公表で日米双方に食い違いがあり、さらにTPP交渉と並行して日米協議を進めることを批判。「日本政府のこうしたアメリカ追随外交の危険性を広く国民に伝えることが急務と考えた」と述べました。
さらに「教員の会」として、声明文「日本の国益を守るためにはTPP交渉参加を撤回するしかない―『日米事前協議』の結果は日本側全面屈服以外の何物でもなかった」を発表したことを紹介しました。
次に、大西教授が事前協議等をめぐって、国会議員を通じて行う質問要請項目を発表しました。
呼びかけの賛同者2人が発言。色平哲郎・独協医科大学非常勤講師は、混合診療の導入に対する不安を語りました。中川十郎・名古屋市立大学特任教授は、「問題が山積しているTPP。真相の解明がわれわれの義務だ」と述べました。
内田さんは、日米事前協議を検証し、日本政府の発表は「真実がまったくわからない。秘密とまやかしだ」と切り捨てました。
なお、「大学教員の会」の協力団体に、農民連も加わっています。
(新聞「農民」2013.5.6付)
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