請求を東電に申し込めた
私1人ではムリだった
4・26政府・東電交渉・要請行動に初参加
鉢花生産 赤石澤正幸さん(福島・飯舘村)
4月26日の福島県農民連の政府・東電への抗議・要請行動に初めて参加しました。私は震災前、飯館村で鉢花生産をしていました。開花を目前に控えていた「クレマチス」は原発事故で出荷できずに全て枯らしてしまい、鉢花生産での収入は完全になくなりました。
昨年から東電に損害賠償を請求しているのですが、門前払いで話になりません。実は父がJA側からの損害賠償をせかされ、経営者である私が請求をする前に賠償金が支払われました。
ところが私の請求額とはかけ離れたものとなり、そんな請求がされていることも知らず、難しい交渉に進んでいきました。
農民連の交渉力はさすが!
農民連の4・26の交渉は、1件1件の事案をしっかりと申し入れ、政府・東電に交渉していく。今まで全く進展のなかったことが、農民連の皆さんの発言でどんどん進んでいくのに驚きました。そして仲間を思う力。誰もが自分のことのように真剣に発言し、お互いの苦しんでいる状況を変えようと必死でした。
東電本店での直接交渉は長時間となり、福島に帰るバスの時間が決まっていたので、仕方なく退席しようとしたのですが、服部崇さん(福島県北農民連事務局長)の「申入書にある案件の当事者は残って交渉した方がいい!」という強い言葉に、私も最後まで残ることにしました。その結果、なんとかJAの請求を破棄し、私の請求を申し込むようにできました。
仕事を休んで参加し、このような結果がでたことに本当に安心しました。私一人での交渉ではここまで進むことは無理だったと思います。農民連の皆さんの交渉力に感謝し、会員のお互いを思う気持ちと農業がみんなの絆(きずな)を強くしていくと感じました。これからも福島、全国の農家の皆さんが安心して前に進めるよう、がんばっていきましょう!
(新聞「農民」2013.5.20付)
|