ドイツの林業を学ぶ
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記念碑前でデモ参加者と。前列右が筆者 |
この見本市はEU(欧州連合)諸国中心に世界中のメーカーの家具材から製材機、ペレット製造機、木質プラスチックなど木に関するあらゆるものが展示・紹介され、国内外から約9万人(6日間)が訪れる世界最大規模のものです。
授業のカリキュラムとして学生の参加も多く、見本市がフェスティバルのような出会いと交流の場であり、学びの場ともなっています。
今回は2つに絞って紹介します。
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移動式トレーラー型製材機。トラクターで牽引できる |
もう一つは、木をガス化して内燃機関を通じて熱と電気に変換するコジェネレーションシステムです。元々農家が発明したもので自動車メーカーが製造販売しています。
3日目にはその実例を見学。養鶏農家が卵入りパスタをつくるボイラーにこのシステムを組み入れていました。化石燃料に頼らない、持続可能なエネルギーの実力を見せつけられました。
研修中、偶然にも宿泊地がゲッティンゲンでした。「パーペさんに会ってみたい」と思いを同行メンバーに提案したところ快く受けてもらいました。
ガイドの池田さんを通じてパーペさんに連絡を取ってもらい、翌日夕方の市内の教会前広場での脱原発集会デモで会えることになりました。
私は集会で、ここまでたどりついた経緯、日本での活動、パーペさんへの思い、そして「脱原発でともにたたかっていこう」と福島の農民として発言しました。
そのあとの核のマークのついた黄色いドラム缶を蹴り回しながら進んだドイツ式デモ行進は圧巻でした。終点地の市庁舎前広場に着くと、パーペさんらから昨年の3・11に脱原発を願って建てた福島の碑と植えた桜の紹介を受けました。最後にパーぺさんの自家採取の麦や豆の種を受け取り、最後に抱き合って別れました。パーペさんとの出会いが私のビジョンをひろげてくれました。
(※)『未来』2013年5月号(560号)「寒いベルリンでの脱原発デモ」永井潤子著
[2013年6月]
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