「農民」記事データベース20130708-1076-05

農のこころ

丸山美沙夫


 分蘖(ぶんけつ)さなか青田率いる旋(つむじ)風

                       美沙夫

 植田から一カ月ほど過ぎて稲の背丈も伸びはじめ、根に近い茎の関節から枝分れして育ちゆく。この分蘖によって稲株の本数が増え、水面も見えなくなっていく。この頃に強いつむじ風が起きることがある。しっかり根を張って育つ稲が、風と一体になって織り成す情景を見せる。青田はいま、旋風に起ち上る農を誘う。

(新聞「農民」2013.7.8付)
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2013年7月

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