茨城県西農民センター 
横浜港輸入品見学
輸入時の検疫はいい加減
塩漬け野菜、長期に山積み保管
  
 茨城県西農民センターは8月2日、横浜港・輸入食品実態見学ツアー横浜港見学に行きました。バスは小山、八千代、水海道と、総勢23人の参加者を乗せて早朝に出発。全国税関労働組合(全税関)の高野広志さんと合流し、港に向かいました。 
 港の一角にある緑色の大きなテントの中に案内されると、入った途端、なんだかよくわからない嫌なにおいがします。蒸し暑く、40〜50度になることもあるそうです。そんな中に塩漬けにされたナス、キュウリなどが置かれ、箱から塩が噴き出ていたり、塩が地面に流れて固まっていて、衛生状態はよくありません。こんな状態で、引き取られるまで、半年から1年も保管されるそうです。 
 
  
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    | 横浜港を見学する茨城県西農民センターの参加者 | 
   
 
 高野さんは、「日本にはいま非常に多くの食品が輸入されている一方で、輸入時の検疫はいい加減で、全部は調べず、ほんの一部を調べるだけだ」と説明。違法な食品が簡単に日本に入ってくる様子や、大部分の工程を海外で行っても、日本でほんの少し加工するだけで日本産表示になるということを話しました。
 
 中華街での昼食後、お土産もたくさん購入。農産物輸入の良しあしや、何を食べたらよいのか、悩んでしまいましたが、港湾見学ならではの話を聞くことができたバスツアーになりました。
         (茨城県西農民センター 高橋宏道) 
         (新聞「農民」2013.8.26付) 
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