「農民」記事データベース20131209-1097-03

国民の目、耳、口をふさぐな!

「秘密保護法」ストップ大集会

廃案へ世論・運動さらに


 11月26日、安倍政権は多くの国民の反対を押し切り特定秘密保護法を衆議院特別委員会、そして本会議で強行採決しました。21日には、「STOP!『秘密保護法』11・21大集会〜『何が秘密? それは秘密』それはイヤだ!」が東京・日比谷野外音楽堂で開催され、超満員の1万人が参加しました。

 主催者の11・21大集会実行委員会を代表して、秘密法反対ネットの海渡雄一弁護士があいさつし、全国14カ所で同時に集会が行われていることを報告しました。

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会場から参加者があふれ出るほどの超満員となった日比谷野外音楽堂

 秘密保護法に反対している、民主、共産、社民の各党と無所属の国会議員も駆けつけ、代表があいさつしました。

 各界からも反対の声明が相次ぎました。日本弁護士連合会秘密保全法制対策本部の江藤洋一本部長代行は、「秘密保護法では、なぜ起訴されたのかもわからない。弁護士はどうやって弁護すればいいのか」と話しました。

 憲法学者で学習院大学法務研究科の青井未帆教授は、「恣意(しい)的運用を抑える仕組みが全くなく、議員の役割すら危うくする法律をなぜ進めるのか」と訴えました。

 作家の落合恵子さんは「安倍政権はどこまで民主主義をばかにして、一人一人の国民をばかにするのか」と激しい怒りをあらわにしました。

 新聞労連の日比野敏陽委員長は「戦争は秘密から始まる。この秘密保護法にも断固反対だ」と述べました。

 平和フォーラムの藤本泰成事務局長は「こんな法律ができたら憲法が紙切れになってしまう」と強い危ぐを表明。

 キリスト者平和ネットの鈴木玲子さんは「終戦後、中学校で憲法を学び、『日本に生まれてきてよかった』と思った。憲法守り、知る権利を守るために全力をあげよう」と切々と訴えました。

 秘密法に反対する学者、研究者連絡会からは、上智大学の田島泰彦教授が発言。「秘密ありきの悪法で、憲法違反の法案にほかならない」と話しました。

 憲法会議の西川香子さんから「憲法の国民主権、平和主義、基本的人権の保障を否定し、戦争を準備する秘密保護法案の制定に反対する」という集会アピールを採択しました。

 集会後は、銀座方面と国会要請の二手に分かれてデモ。国会要請デモは午後7時半から10時半までかかり、社民党、共産党の議員団に要請を行いました。

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こぶしを振り上げアピールする参加者

 26日には特別委採決を受けて、緊急に議員面会所内で集会を実施。秘密保護法反対を訴えました。

(新聞「農民」2013.12.9付)
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2013年12月

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