違憲の悪法「秘密保護法」の
強行採決に抗議する
2013年12月7日
農民運動全国連合会会長・白石 淳一
関連/戦争に突き進む秘密保護法反対訴え国会前行動
一、自公両党は5日午後、参院国家安全保障特別委員会で審議を一方的に打ち切り、議会ルールを無視して「特定秘密保護法案」を与党単独で強行可決した。そして、野党の強い抗議と委員会への差し戻し要求、法案に反対して国会前を埋め尽くした群衆や激しい反対世論を無視して6日夜、参院本会議で強行可決した。
農民連は自民党、公明党に満身の怒りを込めて抗議する。採択は棄権したものの「修正協議」に加わり、危険な法案をさらに悪化させて成立に手を貸した日本維新の会、みんなの党にも厳しく抗議する。
一、「特定秘密保護法」は国民主権と基本的人権、平和主義の憲法の大原則を乱暴に踏みにじる違憲立法である。アメリカとともに戦争できる国づくりと、改憲にむけたプログラムでもある。重要法案を国会で十分な議論もせず、議会ルールを無視して強行したことは、安倍内閣の危険な右翼的体質を示している。
一、法案反対の世論と行動が短期間に燃え広がった。国民に蓄積した民主主義のエネルギーが爆発したもので、安倍内閣の暴挙も国民世論に追い詰められた結果である。今後、TPP参加反対や原発再稼働を許さない世論などとも連動して内閣打倒の世論がうねりとなるだろう。農民連は、安倍内閣の退陣を強く要求する。
一、「特定秘密保護法」は成立したが、たたかいはこれからである。廃棄を要求して断固たたかうとともに、今後、強まるであろう改憲策動や、人権を無視したあらゆる策動に正面から立ち向かう決意である。
6000人取り囲む
12月4日、国民大運動実行委員会など3団体は、先月末の秘密保護法衆議院強行採決を受けて国会前行動を行いました。1000人もの参加者が集結し声を上げました。
日本共産党の志位和夫委員長と笠井亮衆院議員が駆けつけました。
各界からは自治労連や東京土建、民医連の代表者があいさつ。
大阪から駆けつけた教員は「2度と戦争に教え子を戦場に送らない。国民の目と耳と口をふさぎ戦争に突き進む秘密保護法は絶対に許すわけにはいかない」と訴えました。
集会後には6000人以上が国会を取り囲み、秘密保護法反対を訴えました
(新聞「農民」2013.12.16付)
|