大にぎわい
“うそかえ祭り”
福島市飯坂の高畑天満宮
関連/水面一面押せ押せのカモの群れ
木彫り鷽は災難よけお守り
福島市飯坂町湯野にある高畑天満宮で1月11日から15日まで「うそかえ祭」が開かれ、大勢の参拝者でにぎわいました。
天満宮ですから菅原道真公をまつっています。道真公が愛した梅の木には鷽(うそ)という鳥が飛んできて梅の実を食べるとか。この鷽という鳥を木彫りにして天神様の災難よけお守りになりました。参拝者のお目当ては、「1年間の幸福を得る」という木彫りの鷽鳥で、初日から長蛇の列ができました。
また、鷽は嘘(うそ)に結びつけて、知らず知らずのうちについたうそは天神様の前では「誠」にかえられ罪が許されるそうです。
たとえば、「今日は休みたいなぁ」と思って「ちょっと風邪気味で」とうそをつくと、「やっぱり悪かったかな」とちょっと罪悪感を感じるのでは。その気持ちがあるから、木彫りの鷽は「じゃあ許してあげよう」となるのでしょう。
「この顔がうそをつく顔ですか!」なんて言って消費税増税をたくらんだような確信犯の元首相には、きっとたくさんの怒った鷽が飛びかかって、顔中を傷だらけにすることでしょう。
(福島県農民連 赤間守)
千葉・香取 農業用水堰
千葉県香取市の旧山田町にある駒込の農業用水堰(ぜき)。毎年冬になると渡り鳥のカモが飛来する光景は、この季節の風物詩です。
その数は、見渡すかぎりの水面をうめつくすほど。この地域の隠れた名所ですが、渡り鳥の群れを見るために県内の遠方から車で訪れる見物客もいます。
カモはあたりの田畑に舞い降り、落ち穂をつつけば、食べ物に困らないのでしょう。まるで農家とともに生きているようです。
今年の厳しい寒さの冬をこの地で乗り越え、春の足音が聞こえる2月下旬にはまた旅立ちます。
(農民連ふるさとネットワーク 笠原尚)
(新聞「農民」2014.1.27付)
|