「農民」記事データベース20140519-1117-07

京都

春のフェスタ

新婦人・農民連


24年間ふり返って産直運動を学ぼう!

 4月26日、京都市中京区で新日本婦人の会と農民連の共催で「産直運動学習会 学ぼう・交流しよう!春のフェスタ」が行われ、多くの家族連れを含む250人が参加しました。

 食卓に安全安心を、という思いから京都での産直運動が始まって24年。消費者、生産者ともに高齢化が進むなか、新しく産直に参加する若い世代には、「産直運動とは何か」を学習する機会がなかなかありません。また、これまで産直運動に力を尽くしてきた方々にも、24年の産直運動のあゆみを振り返り、その運動の意義を再確認してほしいという思いから、この「産直運動学習会」を企画しました。

 午前中の部では、産地を紹介するスライド映像を鑑賞しました。普段は話を聞くことができない他府県の豚肉、魚、牛乳の生産者や府内の若手・ベテラン生産者からの一言発言を行い、産地からのメッセージを伝えました。新婦人からも現在産直運動をがんばっている方々を代表し、ベテラン会員さんと子育てママに産直への思いを語ってもらいました。

 3メートルの巻きずし産直品の試食も

 ランチタイム&産直マルシェの時間は、通常取り扱っている産直品の試食のほか、産地から生産者が持ってきた新鮮な野菜や季節の山菜の販売、手作りのごはんやお菓子なども販売しました。ジャンボ巻きずしづくりでは、子どもたちが「せーの!」の声に合わせてまきすを返し、3メートルほどの巻きずしを完成させました。ただ食べるだけではなく、産直牛乳と他社の牛乳の飲み比べや豚肉の添加物実験なども行われ、楽しく産直品について学ぶことができました。

 午後からは、農民連事務局長の笹渡義夫さんによる「世界が注目!新婦人と農民連の産直運動」と題した講演が行われました。くしくも「日米がTPPで合意か!?」という日米首脳会談の直後であり、まさにせめぎあいの情勢のなかで農民連が果たしている役割や、新婦人との共同で行ってきた産直運動の意義を大いに学べる講演でした。

 質疑応答でも、産直運動に日々取り組むなかで感じた率直な質問や思いが出され、心の交流ができるあたたかい企画となりました。この企画の成功を励みに、心の交流を大切にした産直運動をより発展させていきたいと思います。

(京都産直センター 宮部結)

(新聞「農民」2014.5.19付)
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2014年5月

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