黒豆
GP農法で栽培しました 
初めての挑戦です
  
 《手記》 
GP農法研究会会員 藤枝 栄子さん
 GP農法研究会会員の藤枝栄子さん(埼玉県春日部市)から、黒豆をGP農法で栽培した手記が届きましたので紹介します。
  ぼかし肥料つくり
 私たちは、黒豆をGP農法で栽培しました。黒豆栽培も、GP農法も初めてですから、始めは心配でした。近所でイチゴをGP農法で成功している方が3人いましたので、私たちにもできるかなと思い、挑戦しました。
 13アールに900株作付けしました。トラストなので、作付け前に参加者から20株につき5000円いただきました。 
 何も栽培していない畑10アールに、セラミックスを10カ所(40センチの深さ)に埋設しました。 
 
  
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    GP農法で栽培されている畑  | 
   
 
 元肥用と追肥用の「ぼかし肥料」をつくりました。あわせて雑草で350リットルほどの雑草エキスもつくりました。 
 雑草エキス原液を5倍に薄め150リットルと、ぼかし肥料を300リットルほど散布して、耕運は2回ほど行いました。 
  雑草エキスで虫防除
 黒豆の苗作りは(1)雑草エキスの5倍液に3分ほど漬け(発芽をよくするため)、(2)苗の芽が5〜6センチのとき、本葉部分と根はカットして仮植。それが10日後に本畑に定植しました。
 定植は、株間を1メートル、畝間を1・2メートルにしました。ちょうどそのころは、苗は15センチぐらいに成長していました。定植作業には10人ほどが手伝いにきてくれました。 
 雑草エキスを5倍に薄めて散布しました。雑草エキスは、収穫までに合計6回かけました。除草作業は、9月上旬ころまで6回行いました。 
 7月下旬ごろから紫色の小さな花が咲きました。8月17日に実肥として、ぼかし肥料を株間に約100グラムずつ散布しました。 
 この頃の背丈は70センチ〜1メートルとなり、枝もたくさん出ていました。そこへ虫がやってきても雑草エキスで防除しました。 
  おいしさに驚いて
 9月に入り、ようやく莢(さや)に実が入るようになりました。1株に150〜400莢ついています。
 畑は雑草もたくさん“繁殖”していますが、黒豆はこの中で負けずに成長しています。 
 10月12日には、22人のお客さんたちが枝豆の収穫にやってきました。以来、雨天以外の日にはお客さんが収穫に来ています。枝豆をゆでて、食べていただきました。 
 
  
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    収穫したばかりの枝豆  | 
   
 
 「黒豆ってこんなにおいしかったっけ?」などと驚きながら食べ合いました。 
         (新聞「農民」2014.11.10付) 
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