ファーマーズマーケット
魅力展望は?
千葉でフォーラム
人と人とのつながり大切
2月21、22の両日、土気NGOと千葉大学工学部建築学科が共催で「コミュニティのグルメを今、一つのテーブルに。未来をつくる2DAYフォーラム」が開催されました。
土気(とけ)NGOは地域のイベント運営などを通じて時代にあった持続可能なコミュニティーモデルを構築することなどを目的として活動している団体です。年5回のファーマーズマーケット「土気サタデーマーケット」も運営しています。
フォーラムの1日目は「ストリートスポーツとコミュニティ」をテーマにパネルディスカッション。2日目は千葉大学大学院工学研究科の岡部明子教授と愛媛大学法学部の佐藤亮子准教授を招き、公開レクチャーを行いました。
佐藤さんはアメリカを中心として世界各地のファーマーズマーケットの状況を紹介。「出店者と運営者の経営をどう自律させるのかが課題だ」と話しました。岡部さんは、バルセロナの実例を挙げて、市場を含めた公共空間の果たす役割などを解説しました。
2人の話を踏まえて、参加者全体で今ファーマーズマーケットが抱えている問題点や展望を議論しました。「消費者と顔を合わせ、直接話すことができる」「マーケットが新規就農者の経営の下支えになっていないが、出会ったお客さんがファンになり、定期的に取引できるようになったこともある」という意見が出され、「人と人のつながりを作れることがファーマーズマーケットの魅力ではないか」という展望も出てきました。最後に、議論をより深める機会を作ることを確認しました。
(新聞「農民」2015.3.9付)
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