本の紹介
かたやま いずみ著 
福島のおコメは安全ですが、 
食べてくれなくて結構です。 
三浦広志の愉快な闘い
  
 消費者の納得するまで待つ 
農民の愉快な闘いの記録
 
 福島県浜通り農民連副会長の三浦広志さんを取り上げ、原発事故以降のたたかいの日々を記した冊子です。
 3・11の福島を訪ねるツアーで三浦さんと出会った著者、かたやまいずみさんは、「福島のおコメは安全ですが、食べてくれなくて結構です」という発言に大きな衝撃を受けました。 
 その一方で著者は、妙に納得もしていました。「『買ってください』と言われると食べるのを押し付けられているように感じる人もいるかもしれない。しかし、三浦さんのような人がいれば、福島の農民は消費者が納得するまで待ってくれるという安心感、ひいては福島の農民への信頼感をもたらすかもしれない。福島の米は安全だという声と食べるのが怖いという声の接点がここにあるのでは」。そう感じた著者は三浦さんのことをもっと知りたいと感じ、取材を重ねました。 
 「愉快に闘う農民」三浦さんが、なにを考えてたたかっているのか。この現状の中で何が楽しいのか。全国へ伝えるために記した愉快なたたかいの記録です。 
 ▼かたやま いずみ 
▼かもがわ出版 
▼1400円+税 
▼問い合わせ かもがわ出版 TEL 075(432)2868
  
        (新聞「農民」2015.4.6付) 
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