「農民」記事データベース20150406-1160-18

旬の味


 山々には残雪があるものの、ふもとはうららかな日和が続き、春らしき気配が感じられると季節となりました。田んぼはトラクターの音が響き、果樹農家は桃の摘蕾(てきらい)作業や梨枝の誘引作業等に忙しい時期を迎えています▼東日本大震災の原発事故から4年が経過し、田畑の土壌は放射線量が低減傾向にあります。しかし、風評被害により低価格で取引され、農家の経営は苦境にたたされています。損害賠償請求を東電に行っていますが、賠償金が支払われていない多くの生産者がいます。また補償打ち切りの話まででています▼原発事故がなかったら起こりえなかった損害のすべてを補償させることを確認し、ものを作ってこそ農民の精神を掲げて今日まで頑張ってきた人たちを仲間とともに励ましあいながら、農民として自らの生活を守るために活動を進めています▼農業を基幹産業と位置づけ、安心して農業が続けられるよう、そして国民の食料と環境を守り、持続的な社会をめざし一層の運動を進めていきましょう。

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(新聞「農民」2015.4.6付)
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2015年4月

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