南会津町(福島)に
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南会津農民連の皆さんと福島県農民連の根本会長(左から2人目)。前から2列目右から3人目の白いシャツの男性が星久光さん、その右隣が星和孝さん。後列中央が星和昌さん、その右隣が林田さん。後列右端が君島さん |
こんな多彩な顔ぶれがそろった背景には、母体となった南会津花づくりの会の取り組みがあります。同会は、南会津の切り花栽培では草分けともいえる存在で、今回、南会津農民連の参与を引き受けた星久光さんや、星和昌さんらを中心に、20年ほど前から花づくりの技術を学び合い、出荷先の開拓、配送ルートの手配などを協力してやってきました。
そのなかで、できあいの化成肥料ではなく単肥(成分が一つだけの肥料)を自分たちで組み合わせて活用するという低コスト栽培にも取り組んできました。
4〜5年前からは、鶏卵業者から鶏ふん堆肥を共同で直接仕入れ始め、花農家に限らず広く地域に利用を呼びかけたところ、今では15トン車5台分にまで広がっています。この“鶏ふんネットワーク”の人のつながりも、今回の南会津農民連結成に大きな役割を果たしました。
新規就農者への支援もしています。弱冠21歳で南会津農民連に参加した林田優也さんは、就農2年目。星久光さんや南会津農民連事務局長の君島義史さんらの助けで、花づくりを始めました。花農家になった思いを、「花は咲いたらきれいだから」とまっすぐなまなざしで話す林田さん。「まだ力不足だけど、地域の農業を担っていけるようになりたい」と、南会津農民連に加わった思いを話してくれました。
「助け合い、学び合い、知恵と情報を共有して、農民連を通して地域の農業を発展させていこう」(星和孝会長)――南会津の山里から、また一つ、農民連の新たな歩みが始まりました。
JA香川中央会の宮武利弘会長、新日本婦人の会県本部、農協労組から祝辞が寄せられ、樫昭二県議(日本共産党)、新婦人県本部の大塚昭子会長が来賓あいさつをしました。
農民連の笹渡義夫副会長が記念講演を行い、安倍農政の分析と暴露、批判を述べました。
新組合長の大塚茂樹さんは「大きな農村地域を抱える県都・高松で農民組合が結成された意義は大きい。国の農政の矛盾が大きくなるなか、農家が立ち行く農政を求めて、行政に働きかけていく力をつくっていきたい」と話しています。
[2015年6月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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