「農民」記事データベース20160125-1198-05

この人

就農めざしただいま研修中
嶋田 順平さん(20)=千葉旭市


農業は“達成感ある“のが魅力

画像  千葉県旭市で就農をめざし研修中の嶋田順平さん(20)。研修のかたわら、実家の作業も手伝っています。

 嶋田さんは2014年に農業高校を卒業後、就農のための研修を始め、現在は2年目です。「家の手伝いをするうちに、自然に家を継ぐつもりではいましたが、中学生の時に震災を経験して、『自分が家を守っていかないと』という気持ちが強くなりました」ときっかけを嶋田さんは話します。

 嶋田さんの家は葉物や根菜類など中心に、50アールほどの畑と40アールのハウスを耕作しています。嶋田さんは研修先では水耕栽培のハーブや焼き肉用レタスなどを栽培中です。そこでのノウハウを、家を継ぐときに生かせるよう研修をがんばっています。

 多古町旬の味産直センターの青年部、New Farmers (ニューファーマーズ)にも所属しています。同じ旭市にも青年部の先輩がいて刺激を受けています。「まわりの人たちの話についていけないことが多く、勉強の必要性を強く感じています」と話します。

 TPPについては「正直わからないことが多く不安です」と心情を吐露。「マイナンバーの問題もあるし安保法制も、戦争に駆り出されるかもしれないので心配です」と話します。

 そんな中でも農業を選んだ魅力を「達成感があるところです」と言い、「野菜の成長を見るのが楽しく、手塩にかけた作物はかわいくなってきます」と夢中。

 「家を守りつつ、少しずつでも大きくしていきたいです。そして奥さんも見つけたいですね」と将来の抱負を語っていました。

(新聞「農民」2016.1.25付)
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2016年1月

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