安倍首相の
9条改憲発言に抗議
関連/戦争はもう絶対ダメ! 憲法共同センター
国会で重ねて言及に対して
九条の会が緊急会見
九条の会は2月8日午後、参議院議員会館で緊急の記者会見を開きました。安倍首相が参院予算委員会で9条改憲に重ねて言及したことに抗議するもので、会見には呼びかけ人の澤地久枝さん(作家)と、小森陽一事務局長(東京大学教授)をはじめ、小澤隆一(日本慈恵会医科大学教授)、高田健(解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会)、渡辺治(一橋大学名誉教授)の各氏が同席しました。
記者会見では澤地久枝呼びかけ人から「こんなにあわただしく首相の改憲発言がつづいている。首相は大多数の憲法学者の意思に反して、憲法を変えると言っている。いま、日本の周辺では一触即発の危機がある。1人の戦死者もださなかった歴史を変えるのか。命がけで反対しなくてはならない」という発言があり、緊急のアピールが発表されました。
(九条の会ニュースから)
目潤ませながら戦争法廃止署名
「9の日」宣伝行動
憲法共同センター(戦争する国づくりストップ!憲法を守り・いかす共同センター)は、「憲法を守り、生かそう」と、毎月「9」のつく日に街頭宣伝行動に取り組んでいます。2月9日には東京・新宿駅西口で宣伝行動が行われ、1時間たらずで120人もの「戦争法の廃止を求める2000万人統一署名」が集まりました。全労連や憲法会議、全日本民主医療機関連合会などから45人が参加。宣伝カーからの各団体の訴えに、足を止めて聞き入る人の姿もありました。
マイクを握った、自由法曹団の久保田明人弁護士は、安倍首相が戦力不保持をうたう憲法9条2項の明文改憲を表明していることに触れながら、「集団的自衛権行使容認を強行し、さらに憲法9条2項を改悪しようとするのは、世界に対して“日本はこれから戦争する”と明言しているようなもの。戦後70年間、他国で人を殺さなかった歴史に誇りを持ち、平和憲法を未来世代につないでいこう」と訴えました。
署名に応じた70代の女性は、「私は中国残留孤児です。10年前に日本に帰ってきました。戦争はもう絶対、絶対、だめ」と、目を潤ませながら署名に込めた気持ちを話してくれました。
別の60代の女性は、「戦争をしようという自民党の支持率が下がらないのが、不思議でたまらないの。次の選挙で自民党が負けることを願っています」と話しました。
(新聞「農民」2016.2.22付)
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