全国食健連 総会開く
野党の共同と力を合わせ
参院選でTPPストップ
国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)は5月28日、東京都内で総会を開き、20都道府県、16団体から63人が参加しました。
TPP批准と関連法案を先送りさせた中で開かれた総会では、各地から力強い発言が相次ぎました。
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各地で食健連の結成・再開が報告されました |
主催者を代表して農民連の白石淳一会長があいさつし、「安倍政権がTPPの批准を先送りしたのは、黒塗りの文書に代表されるような異常な秘密主義と、国会決議違反が明らかになった結果。国会内外の運動の成果だ。5年を超える運動の核は食健連である」と強調し、奮闘に敬意を表しました。さらに、「参議院選挙でTPPを一大争点に押し上げて、臨時国会での批准を許さず廃案にさせよう」と呼びかけました。
坂口正明事務局長は、「空前の規模に広がったTPPのたたかいと野党共闘が、批准を先送りさせる力になった。中央でも、地方でも、様々な団体との共同行動が進んでいる。参院選で与党を少数に追い込めば、批准を阻止することは十分に可能だ」と情勢を報告。そして「署名運動を臨時国会まで延長したので大いに広げよう」と呼びかけました。
佐賀県に食健連TPP学習会も
討論では、佐賀県農民連会長の古川文一さんが発言し、いよいよ県食健連を立ち上げると報告。4月に開催したTPP学習会のために県内の全農協を回ったことも紹介し、「みなさんの話から食健連を作る元気をもらった。いろいろ話を聞かせてほしい」と話しました。
愛媛食健連の村田武会長は、福島への支援のためにミカン園を借りて取り組んでいることをリアルに報告。「食健連自体がもっと生産にかかわっていっていいのでは」という提起がありました。
富山食健連の水越久男会長からは「合意後JAのスタンスが変わったように見えるが、腹の中ではみな、自民党のやり方に怒っている。今度の選挙で裏切ったやつらを叩き落とそう」という決意が語られ、福島の亀田俊英さんも県内の農協を回り、「黒塗り文書への憤りなど対話が弾み、分析チームの作ったリーフレットも職員に配布されるなど好評だった」と述べ、各県で農協との対話が進んでいる様子が報告されました。
日本共産党の斉藤和子衆院議員が来賓あいさつを行いました。
(新聞「農民」2016.6.13付)
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