「農民」記事データベース20160627-1219-07

田植え交流会


京都

田植えって大変な作業なんですね

新婦人・農民連460人

 5月22日に新日本婦人の会と農民連の産直・田植交流会が京北森林公園(京都市右京区)で開催され、参加者は子どもたちを含めて消費者、生産者あわせて460人を超えました。

 開会にあたって、産直センター代表取締役社長の越川尚男さんから、この間の農業を取り巻く状況や、京都の新婦人と農民連が共同でわたしのでんきエネルギー産直を始めたこと等が報告されました。

 新鮮な野菜や乳製品、海産物のほか、伝統食のお弁当なども次々と売り切れ、新婦人の創意あるお店や地元の方々の出展も盛況でした。また、産直ボックスの紹介とともに、その食材を用いた様々な体験も定員いっぱいの参加があり、何人もの親子がうどん作り・アイスクリーム作りなどの体験を楽しみました。

 午後はこの企画最大のイベント、田植えです。手植えを体験するだけでなく、はじめに機械による作業を見学してもらい、消費者は興味津々、田植え機の操作者は緊張の連続でした。

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みんなで並んで田植え

 3組に分かれて2反の水田に入りましたが、半数近くが小学生以下の子どもで「最後までやり切れるかな?」と心配しました。生産者の指導に従って、無事に植えきることができましたが、通常よりも苗を倍以上も使ってしまいました。

25年以上つづく産直運動
かつての子が我が子連れ参加

 確実に引き継がれ

 閉会あいさつで、新婦人京都府本部会長の森下聡子さんは、「25年以上続く産直運動で、小学生の時に参加した子どもが自分の子どもを連れて参加している。確実に運動が引き継がれている」と話しました。

 初めて参加した中学2年生と高校2年生の姉妹も「アイスクリーム作りの体験が面白かった。農業のことについては、学校で学んだ程度だけど、興味はあります」「母に誘われて来ました。田植えを実際にやってみて、たいへんな作業なんだなって、実感しました」と感想を寄せました。

(京都・京北農民組合 益田修次)


山形庄内

庄内の生産者
横浜の園児と一対一で作業

 山形・庄内産直センターと横浜にある「小雀みどり保育園」「戸塚みどり保育園」「苗場保育園」「緑園なえば保育園」が鶴岡市を訪れ、「生命の源にふれる旅〜田植え交流会〜」が行われました。

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一緒にパチリ

 交流会で体験することは、園児たちにとって今まで経験をしたこともないことの連続です。田植えは、生産者と園児が一対一で行うのが庄内流。初対面で人見知りしてしまう園児、農家顔負けの田植えをする園児、田んぼの生き物に夢中になる園児など、いろんな園児たちの個性を垣間見ることができるのもこの交流会の面白いところです。

ありのままの自然を五感で楽しむ

 また、田植え以外にも月山のまだ雪が残るブナの原生林を散策、山の沢でカニを捕獲、アスパラ狩りをしたりと、庄内のありのままの自然を五感で楽しみます。夜には、保護者や保育士、栄養士の皆さんと生産者とが、交流を通して農業や保育が抱える問題などを互いに語り合う時間も設けています。こうした共同の願いや思いを共有していくことが、産直の礎となっているのだと交流を通して改めて実感しています。

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生産者から指導を受けて

(山形・庄内産直センター 小林隆範)

(新聞「農民」2016.6.27付)
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2016年6月

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