「農民」記事データベース20160926-1231-02

熊本地震

お米・野菜・果物を被災者へ

対話の中で悩み・要望どっさり


農民連
九州ブロック女性部
1万人対話・訪問行動

 農民連九州ブロックの女性部は9月9日を震災支援統一行動日と位置づけ、支援物資の配布と「熊本地震被災者1万人対話・訪問行動」を行いました。

 農民連九州ブロックのほか、山口県や東京から総勢16人、日本共産党益城支部の7人が全国から届いた米や野菜、果物を詰め込んだワゴン車に乗り込み、応急仮設住宅2カ所(130戸)に分かれて向かいました。

 熊本県女性部の野口絹代さんが対話した農家は「住居と納屋が倒壊した。住居より納屋が壊れたことがこたえます。お米が欲しいです」と話していました。支援物資を受け取った80代の方は、「近隣に商店もなく、買い物にも行けません。若い人へ頼むのも心苦しくて。今日の配布は本当に助かります」と涙を浮かべていました。配布場所で、同じ集落の人と会えた人は、「あなたもここでしたか」「奥さん元気でしたか」と笑顔で話し込む姿もみられました。

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馬水(まみず)仮設住宅(益城町)で支援活動

 統一行動に参加した、宮崎県女性部の吉田久美子さんは、「仮設住宅が狭いことにびっくりしました。対話の中でも、『狭いことが一番の悩み。住宅をなんとかしたい』と話していました。私の妹家族も熊本市内で被災し、車中生活でした。一日も早い復興を願います」と感想を寄せています。

 震災から5カ月間、被災者の要望をもっと聞きたいと思っていた福岡県女性部の藤嶋嘉子さんは、「本当に、被災者が心を開くまでにはまだまだ時間がかかります。これからも被災者の要望を聞き取りながら、支援を続けたい」と話してくれました。

 熊本県農民連は、毎週金曜日の支援活動を行います。引き続きご協力ください。

(農民連女性部 藤原麻子)

(新聞「農民」2016.9.26付)
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2016年9月

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