東京農民連と JA東京中央会が懇談
和気あいあい
都市農業ともに守ろう
東京農民連は4月28日、JA東京中央会と懇談を行いました。東京農民連からは小寺理一会長、武藤昭夫事務局長ら6人の役員が参加し、営農農政部の島田幸男部長らと率直に意見交換を行いました。
小寺会長は「農地を売るのは農家にとって自殺行為だが、都内の農家は相続などで農地の切り売りを余儀なくされている。農家が農家で生きていける道を見つけたい」とあいさつしました。
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笑顔であいさつする小寺会長(立っている人) |
島田部長も「中央会の会長も、『貴重な緑である都内の農地をこれ以上減らすわけにはいかない。すべての農地で生産緑地の延長をしてほしい』という思いでいる」と話し、都市農業の維持の重要性で一致しました。
また、小寺会長は自身の体験農園の取り組みを紹介しながら「まわりの放棄地がどんどんマンションなどに代わっていく。これ以上都市化してしまうと、農業が続けられない」と危惧を表明。「都市近郊の小さな農家が生活していくために、体験農園が救世主になるのではないか」と提案しました。
島田部長からも農地活用チームが体験農園の募集や賃料振り込みの支援を行っていること、今後の拡大についても説明がありました。
また、農協改革の問題や相続税への対応など率直な意見交換がなされ、予定の1時間を超えて懇談が行われました。
終了後、小寺会長は「和気あいあいと思ったことが語り合えて、時間を延長してまで話してくれてよかった。懇談は成功だった」と手ごたえを話していました。
(新聞「農民」2017.5.22付)
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