青年劇場第119回公演
「分岐点―ぼくらの黎明期」
機知にとんだ台詞とび交う
SF社会派コメディー
「モリカケ問題」での財務省の公式文書改ざん、防衛省でのイラク日報の隠ぺいなど、今の政治や行政がいかにゆがめられているかが白日のもとにさらされる中、青年劇場が上演するのは、より主体的に社会に関わろうとする人々の物語です。
2008年のリーマンショックで退職勧奨を受けた二人、片や都会での経済的な成功を求め、片や自然循環に基づく新しい共同体づくりに未来を求める男たちとその家族を中心に、約20年の時間軸で描き出します。
先の政治が抱える諸問題に加え、地球レベルでの気候変動、さらに富の集中と戦争による破壊の連続があり、地球を守るという点でも待ったなしの状況です。しかし2011年の東日本大震災、福島原発事故を機に、私たち自身の暮らしぶりや生き方が問われ、再生エネルギーや自然循環、地域産業を大切にする試みが、日本のあちらこちらで始まっています。また様々な問題で国会や官邸前に多くの人々が集合し、みずから声をあげ始めるなどの新しいうねりが生まれています。それらの動きの中に、新しい時代の“黎明期”と名付けられるものがあるのではないか、それが今回の作品作りの原点になっています。
出演は葛西和雄、藤木久美子、広戸聡などのベテラン陣を中軸に据えつつ、中堅、若手総勢15名。機知にとんだ台詞を散りばめて描く未来予想図、どうぞご期待ください。
公演は、5月18日(金)〜27日(日)、東京・新宿東口の紀伊國屋ホールにて。一般5150円、U30(30歳以下)3100円。他に中高生シート1000円や団体割引・障害者割引などもあり。新聞「農民」読者は、一般券4650円。問い合わせはTel 03(3352)7200、青年劇場チケットサービス。
(新聞「農民」2018.5.14付)
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