「農民」記事データベース20180625-1316-09

京都 農民連と新婦人

田植え交流会に400人


安全・安心な食べ物守るには
生産者・消費者の協力が力に

 5月20日に京都市右京区「京北森林公園」を中心にして、新日本婦人の会京都府本部と京都農民連との第28回田植え交流会が開催されました。京都丹波高原国定公園の一角、自然ゆたかな地域に400人が集まって様々な交流・体験を楽しみました。当日は、爽やかな好天でした。開会前から、各テントでは、春の野菜や山菜などのほか、郷土料理や産直で取り扱われている商品が並び、さっそく参加者が買い求めていました。

 京都産直センター代表の森下克人さんが、昨年度の大きな台風被害に対してたくさんの支援を受け、勇気と元気をもらったと感謝を伝えました。

 産直運動が始まった当初、一緒に参加していた当時の子どもが、こんどは自らの家族とともに参加するなどして、次の世代へとつながっています。今回は、さらに小学生位以下の子どもの参加が目立ちました。

カエル、昆虫追いかけて
子どもたち全身泥まみれ

 午後はメインイベントの田植え体験。経験者も初めての参加者も、おとなも子どもも、裸足で田の中で一所懸命に苗を植えました。なかでも子どもたちは、カエルや昆虫を追いかけたり、ひっくり返って全身泥まみれになったり、大騒ぎをしながらおとな以上に濃い体験をしていました。

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子どもたちも一生懸命に

 閉会式では、新婦人府本部会長の森下聡子さんが、ねぎ袋詰め体験の感想を交えながら「今の政権・農業政策が続いていては、安心して農業を続けることができないし、安心して農産物を手に入れることができなくなる。安心で安全な食べ物を守るために、これからも生産者と消費者の協力が大きな力になる。秋の収穫祭も、たくさん参加してほしい」と訴えられました。

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みんなでいっせいに田植え

 2歳のお子さん含め家族で参加した女性(教師、32歳)は「初めての田植えは楽しかった。こういう取り組みは、広く呼びかけることができるし、誘った人も来てくれた。同級生が郷里の東北で農業をしている。いまTPPのことが気になる、輸入農産物と競争させられて大丈夫なのかと心配している」と感想を話していました。

(京都・京北農民組合 益田修二)

(新聞「農民」2018.6.25付)
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2018年6月

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