福島 会津農民連女性部 学習会に100人
種子法廃止でどうなる?
わたしたちの食と農
私たちの食・農・くらし・命が
一握りの企業の手に
昨年4月、国会で審議を尽くすことなく「主要農作物種子法」(種子法)が廃止されました。
種子法そのものが、それまで深く認識することもなかったのが私たちの実情でしたが、この出来事により、種子法によって公的に米・麦・大豆のタネが守られ、全国それぞれの気候風土にあったタネの開発、供給が成されてきたことを気づかされました。
そんな状況で田んぼや畑に向き合っている間に、福島県農民連青年部をはじめ、各地で映画「種子――みんなのもの?それとも企業の所有物?」の上映や講演会が企画され、今後何が起こるのか? 私たちは何をなすべきか?…が少しずつみえてくるようになりました。
日本の種子を守る会では、種子法廃止に代わる新法の制定に向けての署名活動が始まりました。
山形・埼玉・新潟・兵庫などでは県独自の条例を制定。福井・長野・岐阜・宮崎の各県も来年度施行に向けて準備を進めているとの報道がありました。
熱い思い共有
私たち福島県の会津農民連女性部も「いのちをつないでくれるタネを守りたい!」「何かできることを行動に移そう!」と、映画上映会と講演会を実施しました。
会津農民連事務局の全面的バックアップをいただき、100人近い方の参加がありました。
映画から、自分たちのタネを守る闘いを学び、講演ではネオニコチノイド・グリホサートの問題、水そして漁業権の問題まで広範囲に、福島県農民連の根本敬会長から熱くお話しいただきました。参加者の皆さん食い入るように質問されていました。
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質問が相次いだ根本会長の講演 |
一握りの企業によって、私たちの食・農・くらし・いのちが危険にさらされていることを学び、参加者の皆さんは熱き思いを持ち帰られたようでした。うれしい一日でした。
(福島・会津農民連女性部 渡部よしの)
(新聞「農民」2019.4.22付)
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