「農民」記事データベース20191104-1383-02

ショリショリ食感
紀ノ川柿

竹本佳充さん
(和歌山・かつらぎ町)


 和歌山県の紀の川を望む山の中に、竹本佳充さんの柿畑はあります。

 「11月前半が本来の収穫期なんだけど」

 畑にはこれから収穫期を迎える平たね(平核無柿)の実がたくさんなっています。その中に、丁寧にひとつずつ袋掛けされた実がありました。

 これは渋柿を木に成った状態のまま渋抜き処理をするためで、この作業工程を経て甘く熟した実になったものが「紀ノ川柿」となります。

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柿の収穫をする竹本さん

 紀ノ川柿の特徴として「果肉の色が黒い」「ショリショリとした食感」が挙げられますが、これらはタンニン(渋みの元)が渋抜き処理の過程で凝固するためにあらわれる特徴です。紀ノ川柿のおいしさのバロメーターでもあり、果肉の色が黒ければ黒いほど、ショリショリとした食感であるほどおいしいとされます。

 紀ノ川農協の直売所である「ふうの丘」では、おいしい紀ノ川柿はこれからが本番です。

 竹本さんからも「紀ノ川柿は平たねから作るのが一番おいしい」と太鼓判をいただきました。

 見てビックリ、食べてビックリと2度の驚きが味わえるため話題性も高く、和歌山県ではギフト商品としても重宝され、人気があります。

 収穫量は多くないため他県にはほとんど流通しません。一度お試しを。「ふうの丘」でもお取り寄せ対応しております。

 紀ノ川農協「ファーマーズマーケット紀ノ川ふうの丘」
 営業時間 午前9時〜午後5時
 定休日 火曜日(祝休日の場合は翌日休業)
 住所 和歌山県紀の川市平野927 
 電話 0736(75)3173、Fax 0736(75)5410
 「カフェ・ムリーノ」(ふうの丘併設カフェ)
 電話 0736(75)9077

(新聞「農民」2019.11.4付)
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2019年11月

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