国連「家族農業の10年」
|
![]() |
「持続可能な米づくりをめざして」という思いを込めて参加者が持参した稲 |
講演の中で村上氏は家族農林漁業という名称について「人間を養う食べ物を生産し、人間の生きる基盤である自然環境を守り、また、生物多様性を保護し、地域コミュニティーを守り、地域に根ざして行われるものを意味している」と述べました。つまり農業・林業・漁業を生業(なりわい)としている人は食や環境、文化を守る人々であるということです。
そして、「持続可能な社会の実現には長い目でものを見て、自然環境や一人一人がちゃんと生きていけるということや、人と人がつながり支え合う関係性を守ってきた家族農林漁業者の存在が重要であり、家族農業の価値を社会に発信することがプラットフォームの役割である」と述べました。
![]() |
講演する村上代表 |
プラットフォーム和歌山を結成し、活動していくにあたって情報共有・相互理解が深まることを期待しています。なぜならば理解や共感こそが家族農林漁業者に勇気や希望、生業に対する誇りを与え、自分たちの力で和歌山から日本の未来を作っていくという力に変わっていくと信じているからです。
家族農林漁業プラットフォーム和歌山に賛同し、誇りを胸に活動していく和歌山の家族農林漁業者、そして消費者の姿をこれからも全国、世界へと発信していきます。
総会に続いて開かれた第1回理事会では、代表、副代表などを承認するとともに、日常の組織運営に責任を負う常務理事を選びました。農民連は事務局に再選されるとともに、吉川利明事務局長が、理事、常務理事に選ばれました。
再選された村上真平代表(全国愛農会)は、社会を平和で持続可能にするため、ともに取り組んでいきたいと決意を述べました。
この日は、家族農業の10年を世界で進めていくために作成されたグローバル・アクション・プラン(世界行動計画)の学習会も実施。これに基づき、日本の行動計画にあたるナショナル・アクション・プラン(国内行動計画)を作成し、現在見直し作業中の食料・農業・農村基本計画など、農政に反映させていくことを確認しました。
[2019年11月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2019, 農民運動全国連合会