「バランスとれてる」は大ウソ
批准阻止に追い込もう
11・6院内集会開く
日米貿易協定の衆議院審議ヤマ場
日米貿易協定をめぐる衆議院での審議がヤマ場を迎えた11月6日、「TPPプラスを許さない!全国共同行動」が院内集会を開きました。
共同事務局の代表が、衆議院外務委員会での国会審議の様子を報告。安倍首相が「ウィンウィンの内容だ」と強弁する根拠としている関税撤廃率について、アメリカの関税撤廃率92パーセントには「今後の交渉次第」となっている自動車・部品が含まれていることから、野党議員をはじめ与党の公明党議員からも「自動車・部品を除いた関税撤廃率を示せ」という質問が相次いだものの、茂木敏充外相は「公表しない」と突っぱねたことなどが紹介されました。
農民連の吉川利明事務局長は、「同協定では、米の除外しかり、牛肉のセーフガード(緊急輸入制限)しかり、安倍政権の説明はウソとごまかしばかり。読めば読むほどアメリカに有利な点ばかりだ。徹底審議で矛盾をあぶり出し、なんとしても批准阻止に追い込んでいこう」と訴えました。
会場から、農民連副会長で、千葉県農民連副会長の小倉毅さんが発言。「千葉では15号、19号台風など大災害が立て続けに発生し、農家の高齢化が進むなかで被災を機に離農者が出ることを心配している。日米貿易協定は懸命にがんばっている農家に追い打ちをかけるもので、絶対に許せない」と決意を述べました。
(新聞「農民」2019.11.18付)
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