「農民」記事データベース20191118-1385-12

旬の味


 度重なる各地の災害の報道に心を痛めている。当地では今のところ台風被害はなかったもののカメムシの発生・害獣被害に気の抜けない収穫期を迎えているが、例年通り秋祭りは行われ、酔っ払い集団となった。昔の娘はしんどいばかり!!▼私の子どもの頃は台風は来てもこんなに大きな災害にはならなかった。梅雨期には1カ月も雨が降り続くこともあったが、こんな災害は覚えていない。自然災害というより人災といえるのではないか▼日本中(いや世界中)が便利さと利益を追求してきたために、災害に弱い地形となり、温暖化がもたらされ、自然破壊が進んだといえるのではないか▼私の住んでいるリアス式海岸も向かいに見える海岸もコンクリートで固められ、自然がなくなっている。今年起こったアコヤ貝の大量死もその一つの現象ではないか。子どもたちの泳ぐことのできない海になりつつある。年に1度、泳ぐのを楽しみに帰国するアメリカの孫も、今年は一度も泳げなかったさびしい夏休みだった。

(孝)

(新聞「農民」2019.11.18付)
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2019年11月

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