「農の会」が活動を解消
終わりの会 開く
東京都内で
営農や生き方の哲学学んだ
「農を愛し、農を科学し、農をつくる」をスローガンに、農業技術の研究、実践、交流を行ってきた「農の会」(農民連に団体加盟。旧名称ミチューリン会)が、このほど組織としての「農の会」の活動を解消することになり、1月12日に東京・新宿農協会館で「終わりの会」を開催しました。
「農の会」は、2013年に現役農家による運営をめざして長野県松本市に拠点を移し、長野県で新規就農者の技術支援活動を行っている「信州ぷ組」との連携を強めるなかで活動継続をはかってきました。今後はインターネットのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを活用し、緩やかなつながりのなかで農業技術などを交流していくことにしています。
この日は、長野県をはじめ千葉、栃木、東京、遠くは京都や三重などから約30人の会員らが集い、「農の会」が提唱してきた「農業生物学」の考え方を振り返り、自分と「農の会」の活動や、学びを交流しました。リレートークでは、育種や栽培技術の研究・実践などのほか、「単に農業技術を学ぶ場になったというだけでなく、『農の会』との出会いは農業というものの見方を変え、こんな農家になりたい、こんな生き方をしたいという哲学を与えてくれた」という発言が相次ぎました。
(新聞「農民」2020.1.27付)
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