農業の赤字申告し、 
介護、国保税10万円軽減
大阪 阪南支部協議会
関連/税金学習会で大運動成功誓う
 
  
 無農薬有機栽培農家(70) 
税金学習会に参加し、入会
 21年確定申告 学習会スタート
 2月15日に大阪・農民組合阪南支部協議会の2021年確定申告学習会が岸和田市を皮切りに始まりました(写真)。16日の相談会には組合員ら6人が参加しました。
  
 
 組合員外からは、種苗法改悪反対のとりくみでつながった無農薬有機栽培農家のKさん(70)が参加。Kさんは、定年退職後、約5反の畑を借りて、無農薬栽培で野菜を育てて、インターネット販売で年間200万円の売り上げがあります。その中で雑草、ツルを難なくカットする自動草刈り機の刃を開発し、特許登録して昨年からネットで販売、2000円で100枚販売していました。 
 Kさんは、農業申告をしようと税務署に相談したら「農業が赤字なら申告は必要ない」「年金だけなので市に申告して」といわれてきました。1月24日の確定申告事前学習会に参加して、「申告することで介護保険料や国保税が変わる。今後の農業経営を考えたら申告すべきや」と思って24日に購入した農民連の『税金ノート』に記帳して参加してくれました。 
 一緒に自主計算する中で特許登録税などの支出で、営業で約41万円の赤字、農業収支で50万円の赤字で年金所得を加えた所得が32万円の赤字になりました。 
  “引き続き税金学習会に参加”
 その結果、介護・国保で約10万円の節税になりました。引き続き農民組合の自主申告運動に参加するということでその場で組合員になってもらいました。
        (大阪・農民組合阪南支部協議会 下村晴道) 
  
 
  
 
岩手・西根農民組合
 岩手県の西根農民組合は2月14日、八幡平市の大更コミュニティセンターで税金学習会を開き、8人が参加しました。これは、税金の班会の前に先生方の勉強会をやっているもので、来週からは班会が始まります。
 はじめに野中日出男組合長のあいさつがありました。その後、県連の岡田現三事務局長の講義がありました。岡田事務局長は、『税金対策の手引き』の2020年度の主な税制「改正」を中心に話しました。 
 参加者からは、「医者から温泉療養がいいと言われたから、毎日、タクシーで通っている人は医療費の交通費になるのか?」「めがねは医療費になるのか?」などの質問が出されました。 
 最後に、「今年もみんなで力を合わせて春の大運動を成功させよう」と誓い合いました。
         (岩手・西根農民組合 鈴木實) 
         (新聞「農民」2021.3.1付) 
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