米価下落対策求める請願
保守系議員も賛同
全会一致で採択
千葉
横芝光町
千葉県の東総地域は、干潟八万石などで知られる県内有数の穀倉地帯と早場米で知られています。4月に植えられた苗は、順調に生育し、幼穂形成期を迎え、豊作を期待しながら農作業に励んでいます。
しかし、農家の間では「今年の米はいくらまで下がるんだ」と豊作を喜べない会話になっており、政府に対する怒りの声が沸き起こっています。光農民組合では、何とかこの事態を打開し、運動を起こそうと、横芝光町の6月議会に「米価下落対策を求める請願」を出すことになりました。
これまでは、農民連や農民組合の名で提出していた請願・陳情は否決され続けてきました。昨年も光農民組合と房総食料センターの連名で提出した「種子法の復活を求める陳情」が否決されています。
何とか採決してもらうには、自民党の人たちや保守系議員とも力を合わせることが大事だと確認。請願者には地域の大規模な営農組合の代表者と協議し、請願を提出し、議会委員会の趣旨説明は農民組合員である議員が行いました。
その結果、6月議会では、全会一致で採択され、国に意見書を提出しています。要求にもとづく一致点での共同の成果です。
匝瑳市
生産者5団体
市・県に 要望書提出
隣の匝瑳(そうさ)市では、「水稲生産者協議会」「そうさ米研究会」「匝瑳市加工米協議会」など農業5団体が「米価下落対策に関する要望書」を市議会と千葉県農林部長宛に提出しています。
こうした農家の強い要望が、今年実施の水田リノベーション事業の採択を受ける結果ともなっています。
(千葉・光農民組合 山阜)
(新聞「農民」2021.7.5付)
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