「農民」記事データベース20210726-1466-04

千葉

農業の明日を考える懇談会

東金農民連準備会と千葉県農民連


東金に農民連つくろう!
朝市・直売の研修なども計画中

 「消費者の食べものを見つめることで、農家の米つくり、野菜つくりの励みにつなげよう」――千葉県の東金農民連準備会は6月26日、東金市で「農業の明日を考える懇談会」を千葉県農民連との共催で開き、地元の農家、消費者や青年など36人が参加しました。

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食の安全や農業を守る取り組みを学びました

 東金市では持続化給付金受給活動を通して新しい仲間を迎えてきましたが、この懇談会を契機に東金農民連立ち上げ、朝市・直売の研修なども計画しています。

 懇談会では農民連食品分析センターの八田純人所長が講演し、県農民連の越川洋一会長があいさつ。地産地消や家族農業の大切さと農業を守る取り組みも報告されました。

 八田所長は、世界の国々と比較した棒グラフを使い、20%台の日本の穀物自給率について「もし輸入が止まれば、3食お芋中心となる」と異常な低さを力説。9割近くを輸入に頼る小麦製品を検査すると「学校給食パン」のほとんどから残留農薬のグリホサート(除草剤)が検出(2019年)され、市販の「食パン」でも同じ農薬が残留する一方で、国産の小麦や米粉を使ったものなどからはいずれもグリホサートが不検出となった分析結果を報告しました。

 また、実際にスーパーやコンビニで販売される加工肉や卵黄などの合成食品や遺伝子組み換え、ゲノム編集についても解説。法律には違反しないが、安さやもうけのために自然の摂理や倫理に反する食品が流通する実態を告発しました。

(千葉県農民連事務局長 森吉秀樹)

(新聞「農民」2021.7.26付)
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2021年7月

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